JBRN/PUL

21世紀の到来は「新しい世界の時代」を告げるものです。社会システム、文化、宗教、慣習は多様性においてますます複雑になり、持続可能なグローバル開発の妨げとなっているさまざまな問題が明らかになっています。このような状況の中で、複雑さに立ち向かい、問題を解決できる革新的な人材を育成する必要があります。日本ユネスコエコパークネットワーク(JBRN)は、科学研究と「持続可能な開発のための教育」(ESD)の両方の場として、持続可能な開発アジェンダの達成に向けて、地域社会と日本社会全体の両方に利益をもたらために設立されています。都市部の住人は、生態系サービス(自然の人々への貢献-NCP)の主な受益者ですから、相互に利益をもたらす関係で基本的な役割を担います。生物圏保護区(BR)は、高品質の製品、きれいな水とエネルギー、鉱物、エコツーリズム、文化的アイデンティティ、学習の機会などを提供し、これらの生態系サービスへの「支払い」を通じて適切な保全と管理を行います。たとえば、これが横浜のような都市が「生態系サービスへの支払い」(PES)の形として周辺の保護地域(およびBR)の水源森林の維持を積極的に支援する契機になりました。これは今では、食料システム、エネルギーと気候変動、災害リスクなどの分野におけるその他の重要な問題に発展しています。みなかみBRと甲武信BRは、首都圏に水源林があることが特徴です。同様の取り組みを支援するため、横浜国大は、長い間、水源林に関する学際的研究を推進してきました。

また、横浜国立大学の前学長である鈴木邦雄教授は、長い間、日本のMAB全国委員会の委員長を務め、日本各地のBR管理のさまざまな側面に関連する活動を支援してきました。また、国際的には、2006年に横浜国立大学に事務局を置く世界有数の港湾都市にあるユニークな国際大学リーグとして、国際みなとまち大学リーグ(PUL)が設立されました。PULは、パートナーのサンパウロ大学と大連理工大学を含む14か国の19の大学で構成されています(2021年12月1日現在)。したがって、横浜は、JBRN、PUL、およびパートナー大学と緊密な関係を築きながら、持続可能な開発アジェンダが提起する多くの課題の良い学習領域を構成しています。